
目次
ウォーターサーバーといえば、冷水と温水の2つが使えるものというイメージがある人も多いでしょう。
ですが実は数が少ないながらも、冷水専用となるウォーターサーバーもあるのです。
そこで冷水のみが使えるサーバーの特徴や、製品などをいくつか紹介していきます。
冷水のみのウォーターサーバー紹介
最初に冷水のみのウォーターサーバーには、どういうものがあるのかを紹介していきます。
ただ前提となる条件が1つあります。
それは冷水専用のウォーターサーバーが、主流ではない点です。
そのため基本的に冷水専用である、サーバーの数は少ないと言えます。
つまり冷水専用のサーバーは、選択肢そのものが少ないのです。
また温水も使えるウォーターサーバーとは、大きさや使い勝手もかなり異なります。
これらの点に注意してみておくといいでしょう。
冷水のみのウォーターサーバーの特徴
冷水のみのウォーターサーバーの特徴を考えてみます。
まず大きく異なるのが、そのサイズ感です。
そもそも冷水専用となるため、サーバーの中で冷水と温水を分ける必要がありません。
タンクが1つだけとなるので、かなりサイズがコンパクトになっているのです。
またお水のボトルも専用のものが使われています。
先にもお伝えしたように、そもそもサーバーのサイズが違いますので、従来の大きなボトルでは合わないのです。
そのため冷水専用のボトルを作る必要があるので、企業側からしても手間がかかるため数が少ないといってもいいでしょう。
もう1つの特徴としては電気代が安くつく点です。
冷水専用というだけあって、水を温める機能がありません。
そのため電気代そのものが、かなり安くなります。
具体的には半額以下で運用できるはずです。
他にも音が静かであったり、子どもがいても安心して利用できるなどが冷水専用サーバーの特徴だと言えます。
意外とウォーターサーバーの音が気になるという人も多いので、静音仕様かどうか気になる人も少なくありません。
ちなみにサーバーの中には常温仕様のものもあって、こちらは電気そのものを使わないので音も静かです。
冷水と常温水が利用できるナノラピア2
では実際に冷水専用のサーバーを紹介していきます。
最初に紹介したいのは、ナノラピア2です。
このサーバーは実は冷水専用ではありません。
冷水と温水の2つが利用できるものですが、コンパクトなタイプであるので紹介しておきます。
特徴としては水道直結型であるという点です。
水道から水栓を分岐させて使うので、ボトルの使わないのが大きなメリットでもあり、デメリットでもあります。
静電気吸着式という高性能なフィルターが使われているので、水道水に含まれる塩素などの不純物を、ほぼカットできる形です。
実際に試験結果もメーカーで公式に発表しています。
月々のレンタル料金がかかるタイプですが、通常プランと長得プランで料金が異なっています。
ただ長得プランに加入するには、初期登録費用として1万円を支払う必要があるので注意が必要です。
ちなみにフィルターの交換やメンテナンスの費用などは、すべてレンタル料金に含まれています。
料金ですが通常プランなら税抜き3480円です。
長得プランになると税抜き3000円となっています。
差額の480円分で計算すると、初期費用の1万円の元を取りたいのなら21か月以上の継続使用が必要です。
約2年弱となりますが、この期間を長いととらえるか短いとするかで、長得プランについての印象も変わるでしょう。
冷水のみのプレミアムラピアネオス2
もう1つ同メーカーが用意しているのが、プレミアムラピアネオス2を紹介しておきます。
こちらのウォーターサーバーは、常温水のみのタイプです。
コンパクトなサイズ感と、シンプルなデザインが人気になっています。
サーバーを設置して使用するだけで、電気を使いません。
電源そのものが不要であるので、冷水ではなく常温水になっています。
こちらも水道直結型です。
フィルターとして採用されているのは、4つのステップを踏むRO膜となります。
一般的なウォーターサーバーで使われるRO水と、同じタイプのフィルターです。
そのため精度的なものも、抜群であるといえるでしょう。
プレミアムラピアネオス2も、レンタル料金が2つあります。
通常プランと長得プランの2つで、こちらも同様に長得プランに加入するには別途1万円が必要です。
料金としては同額となっています。
こちらは常温水のタイプなので、冷水にも温水にもできません。
そのため同じ額というのは、少し割高であると感じてしまうかもしれません。
サントリー天然水専用冷水サーバー
最後にサントリーの天然水専用冷水サーバーを紹介します。
これはその名の通りに、サントリーから販売されているものです。
冷水機能のみとなっている卓上型のサーバーですが、実はレンタル機ではなく販売のみとなります。
公式のウェブサイトで販売しているのではなく、一般的なインターネットショップで購入する形です。
省スペースのサイズ感で、専用の天然水ボトルを利用します。
ボトルといっても、そのままサーバーに乗せるだけなので、使い勝手もいいのが特徴です。
とてもシンプルな作りなので、メンテナンスもほぼ不要です。
また冷水機となるので電気代はかかります。
ただ月々に300円程度なので、1日換算すると10円程度しかかかりません。
ちなみに冷水ではなく、常温水としても飲用可能です。
お水のボトルについても、ウォーターサーバーを販売しているショッピングサイトで購入できます。
ただボトル交換などがしにくいといった口コミもあるので、この点には注意しておく必要があるでしょう。
冷水のみのウォーターサーバーのメリットとは
次に冷水のみのウォーターサーバーのメリットを1つずつ確認します。
ウォーターサーバーには、それぞれのメリットとデメリットがありますので、知っておいて損はありません。
またこれからウォーターサーバーを導入するとしても、一般的なタイプにするか、冷水専用にするかを検討しておくといいです。
使い方によっては冷水専用を選んだ方がいい場合もあるためです。
では具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきます。
電気代が安い
最も大きなメリットになるのは、電気代が安価であるという点です。
一般的なウォーターサーバーは、月に1000円程度かかるとされます。
ただし最近では省エネタイプのものもでていて、月に500円程度で収まるとのことです。
ですが高機能なサーバーになると、月々のレンタル料金が発生する場合もありますので注意が必要でしょう。
中には省エネタイプでも、レンタル料金がかからないものもあります。
対して冷水専用のタイプは、月に300円程度が相場です。
なぜここまで電気代が安くなるのかですが、これは温水の機能がカットされているためです。
エアコンで考えるとわかりやすいのですが、外気温を冷やす場合と温める場合では、温度差が大きいほうに電気代がかかります。
これはお水でも同じことが言えるので、冷水専用だと電気代が低くなるのです。
総合的に見るとランニングコストを、大幅にカットできるというのがメリットになるでしょう。
ただどのサーバーも同じではありません。
サーバーによってかかる電気代も違ってくるので、契約をする前に公式のサイトなどで確認しておく方がいいです。
子供のやけどの心配がない
一般的なウォーターサーバーを使うときに気になるのが、子どもが温水で火傷をしないのかでしょう。
温水といっても80度〜90度程度のお湯がでてきます。
当然ウォーターサーバーを作る会社も想定しているため、多くの機器でチャイルドロックの機能がついているのです。
ただ小さなお子さんなら良いのですが、小学校に入るくらいになってくるとロックを外してしまう子ども少なくありません。
いたずらでロックを外して火傷をする、というリスクはどうしても拭えないでしょう。
ですが反面で赤ちゃんがいる家庭だと、お湯と冷水の2つを使ってすぐにミルクを作ることも可能です。
そうした一長一短があります。
ただ冷水専用だと子どもがいたずらをしても、温水がないので火傷のリスクはありません。
水がこぼれてしまうリスクはありますが、火傷をすることに比べればかわいいものでしょう。
一人暮らしだと冷水のみでコストをさげられる
一人暮らしをしている人や、お子さんが自立して夫婦二人で暮らしているというご家庭だと、冷水のみでも大きな問題がありません。
お湯が欲しいのなら、電気ケトルなどで沸かしてしまえばいいと考える人も多いはずです。
こうしたご家庭だと、お湯が欲しいというよりもサーバーの設置スペースやコストなどが気になることが多いでしょう。
先ほど冷水専用のサーバーを紹介しましたが、いずれのタイプであっても省スペース仕様となっています。
卓上でも使えるタイプなので、とてもお手軽だといえるでしょう。
またコスト面もかなり抑えることが可能です。
電気代もそうですが、そもそもお水の消費量が少ない家庭だと、大きなボトルを注文しても飲みきれない場合があります。
ですが冷水専用ならボトルも小型であるため、1か月で飲みきれるちょうどよいサイズだという意見もあるのです。
ただ1つ注意したいことがあります。
それは会社によっては購入ノルマがあるケースです。
その都度購入ならなくなりそうになれば、注文をすればいいだけです。
ですが月に1度最低でも2パック購入しないといけないなどのノルマがあると、飲みきれないお水が溜まっていきます。
この対策としては購入スキップ、または休止できるのか確認してください。
大抵の会社で手数料なしでスキップや休止ができますが、中には有料となるケースもあります。
こちらも契約前に確認をとっておくほうがいいでしょう。
冷水のみのウォーターサーバーはなぜ少ない?
ではどうして冷水のみのウォーターサーバーは少ないのでしょうか。
最も大きな理由としては、やはり需要が少ないためです。
やはりウォーターサーバーを導入するのなら、冷水と温水の両方が使えるのをメリットととらえる人が少なくありません。
温水のみ、冷水のみといった使い方だけではなく、両方を使って好きな温度に調整することができるためです。
また先ほども軽く触れましたが、冷水専用のサーバーはその機能面の違いなどから大きさがかなり異なります。
そのため一般的なサーバーで使われているボトルが、流用できないといった部分もあるのです。
当然専用のボトルを作ることにもなるので、企業側としては別途経費がかかる形となっています。
そこまでお金をかけられるほど、大きな企業というのも少ないので、必然的にサーバーの数が少なくなるのでしょう。
ウォーターサーバーもビジネスで行われている以上、やはり需要があって利益が出せると見込めなければ、企業側も投資ができないのです。
そのため冷水専用にこだわりがないのなら、卓上タイプのサーバーを選ぶのも選択肢の1つでしょう。
卓上タイプなら省スペースですし、電気代のコストもカットできます。
また先述したように一般的なウォーターサーバーでも、省エネタイプの利用も考慮するといいです。
冷水のみのウォーターサーバー利用者の声を口コミで検証
最後に冷水のみのウォーターサーバーを使っている人の、口コミをいくつか紹介しておきます。
コスト面から考えて冷水のみのサーバーを選びました。
ふだんからお湯はあまり使わないので、まったく不便ではありません。
冷水のみでも十分に役立ってくれますよ。
(40代男性)
もともと温水の出るタイプのウォーターサーバーを使っていましたが、冷水専用に乗り換えました。
大きな理由はコストの削減ですね。温水はあまり使わなかったので、電気代削減ができる冷水専用を選びました。
(60代女性)
水道直結型のものを使っています。
うちは冷水機能もない常温タイプのものですけど、特に困ることはないですね。
いつもの水道水よりもおいしいですし、安全なところがいいですよ。
(40代女性)
うちのお店に冷水専用のウォーターサーバーを置いています。
お客さんへのサービス用として置いていまけど、とても好評なので自分でもこっそりと利用していますよ。
(30代男性)
私はお湯を使うのなら熱湯がいいタイプです。
ですからウォーターサーバーの温水機能には興味がありませんでした。
それよりもコストが安い冷水専用のサーバーで良かったと思います。
(50代女性)
以上が冷水専用のウォーターサーバーを、利用している人の口コミでした。
冷水専用のウォーターサーバーについてでした。
ウォーターサーバーといえば温水と冷水の両方が使えるものが一般的ですが、実は冷水専用のものもあります。
ただ需要が低いからか、サーバーの種類自体は多くありません。
冷水専用のサーバーは省スペースのものが多く、電気代などのコストが低いという点でメリットがあります。
また子どもがいたずらをしても、お湯がでないので火傷をしないというのも良い点でしょう。
ウォーターサーバーで温水の機能は必要ないと考えるのなら、この冷水専用タイプがおすすめです。